NPO法人ウォーターエイドインジャパンの高橋郁事務局長を講師にお招きし、世界の子どもたちの教育について考える「世界一大きな授業」に参加しました。実際に、アフリカなどの後発発展途上国で支援を行なっている高橋さんから世界各地で困難な状況に陥りながらも頑張っている子どもたちの様子をお聞きし、生徒たちは自身が「自分に何ができるのか」を考えるきっかけとなりました。
2015/7/3
計画・進捗
世界中の子どもたちに教育を!をスローガンに始まった「世界一大きな授業」。これは、全世界で同じ時期に同じテーマで授業を行なうというイベントです。第一学院高等学校宇都宮キャンパスは5年前に初参加、その後は毎年年間計画に組み込み実施しています。教科書やインターネットでは体験できない「生の声」を聞くことで、生徒の視野を広げ、普段考えることの少ない他国の困難な状況にある同世代について考え、何か貢献できることはないかと模索するきっかけとなっています。
事前打合せ・事前学習
4月:講師へメールにて講演依頼。日時の設定と内容について打ち合わせを実施。
事前学習は、あえて実施せず、授業内での印象的な写真やエピソードと、高橋さんによる現地の生の写真や声、映像で興味を引くことにしました。
当日の様子
7月3日、NPO法人ウォーターエイドインジャパンの高橋郁さんをお招きし、「世界一大きな授業」を実施していただきました。この「世界一大きな授業」のテーマは「すべての子どもに教育を!」です。講演の中では私たちが当たり前に教育を受けられていることを有り難く感じる場面が多々ありました。例えば、世界における識字に関するグループワークでは自分たちが文字が読めなかったらどうなるか・・・という点を体感しました。
文字が読めなければ、就職もできないし、買い物もままならない、場合によっては生命を脅かすことにもなり得るとの話に教育の有り難さを実感していたようです。
事後学習
【事後学習】
講演を聞いた感想をワークシートに記入し、代表者による発表をおこないました。また世界一大きな授業の一環で「内閣総理大臣への手紙」ということで、これからこうしてほしいという要望を内閣総理大臣宛てに記入しました。後日、こちらは運営団体を通じて内閣総理大臣宛に届くそうです。
所感・振り返り
「教育」の大切さを生徒たちは改めて感じることができたようです。自分たちが受けている「教育」にどんな意味があるのか、世界にはまだまだ「教育」さえままならない子どもたちが大勢いることを少しでも感じることができたようです。世界という大きな課題であり、なかなか実感できない生徒もいたようですが、少しでも興味を持ち、世界の現状を知ってもらえる機会となったと思います。今後も、生徒たちの視野を広げるような機会を提供し、様々な視点から物事を考えられるよう取り組んでいきたいと思います。
協力先名・URL
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 高萩校(宇都宮キャンパス) 1~3年次生
男子7名、女子14名