生徒自身が地域での出逢った大人に対し、魅力を感じたことで夢授業に来てほしいと名刺を学校に持ってきたことから始まった企画であった。ダンスパフォーマーという、一見華やかに見える仕事の背景にある子供時代の苦悩から、生きていく中での考え方、そして夢を叶えたあとの話など、講話を聞いている生徒が次第にひきこまれていき、"これから生きていくうえで大事になっていく話を聞けた”と、生徒にとって貴重な出会いとなるイベントとなった。
2015/7/25
計画・進捗
・働く大人の生き方に触れ、視野を広げ自分の生き方を考えること。
・地域で活躍する人の仕事内容に触れ、地域の活動に興味をもち主体的に動けるようになること。
・学校や、先生に決められ企画された講話ではなく、生徒自身は主体的に地域の人を学校に招けるような繋がりをつくること。
事前打合せ・事前学習
7月7日(講話1週間前)のHRにて、KERAさん(ダンスパフォーマー、講師の方)のHPをタブレットで見て、今までの出演経歴やプロフィールなどをみる学習を各学年行いました。
当日の様子
7月15日ダンスパフォーマーのKERAさんによる夢授業当日。心臓に病気をかかえて生まれてきてから、人間関係も苦手で家や生活や周りの人間から逃げ続けていたらいつのまにか日本を横断しアメリカを横断していたという学生時代の話から、ダンスに出逢うまで、そしてそのダンスを仕事として生きていく中の、以下の内容を話してくださった。
・「世の中は一番の人がまわしているのではない、“想い”がまわしている」
・人生の80%は偶然、あとの20%に自分の100%を捧げる
・自分の心が傷ついたときや、一人でいるときに必ずできること、頼れることが読書だった
→その出逢った言葉で、自分自身を支えてきた。そんな言葉に出逢ってほしい。
・自分自身というのは、心、体、そのどちらかでもなくその間の自制心であること
・夢を叶えたあと何もなくなってしまわないように、簡単にかなえられないような夢を持つこと。
20名の少人数の参加でしたが、全員話に聞き入っていた。その場に居合わせたことが偶然でありながらも、必然なものとして一人ひとりが感じられたということが、参加後のレポートから感じられた。
事後学習
7月15日講話終了後、その場での想いを忘れないうちに参加生徒全員にひとり1枚レポートを書いてもらった。レポートの項目は 1、ダンスエンターテイナーという仕事にどのような印象を持っていたか。 2、講演の中で印象に残った言葉、表現 3、KERAさんの生き方や考え方に触れて、今後の自分の生活の中、生き方の中にとりいれていきたいと思うことは?
所感・振り返り
ある生徒がキャンパスの外(地域の中)で出逢った人に対し、夢授業に来てほしい、という想いを持ち名刺をもらってきてくれたことがきっかけであったこと、つまり、生徒自身が繋げてくれた企画であったことがまずよかった。そこに至る経緯として、それまで夢授業に呼んできた方々が、学校や企業での繋がりではなく、個人での繋がりで呼んだ人が去年多かったこと(そこにはそれだけの深い想いがある。)、それを生徒がみていたことと、夢授業に呼びたい人がいたら伝えてねというスタンスをとってきたことが、今回に繋がったと思われる。
そして実際にその人が夢授業に来てくれたことで、現実になった、という経験をその生徒がしたこと。
そして周りの生徒が、先生が決めてつくった授業、ではなく仲間が企画したという意識で話を聞けたこと。生徒主体の発信、生徒と地域の人の繋がりから始まること、またその循環がおこっていくような地域との活動、講和イベントを今後も目指したい。
協力者・生徒の声
協力者の声
とても有意義な時間でした。
前半、少し緊張していたのですが生徒の皆さんも
本当にしっかり聞いてくれていたおかげで、リラックスして話す事が出来ました。
生徒の声
すごくたくさんの想いをして、暗い道を時には歩んでいたと思われたけれど、今では、過去の自分を人に(笑顔)で話していることがすばらしかった感動。そして私は周りを気にしすぎてしまうので自分で、一人で生きれる、自分を頼れるような生き方をこれからしていきたいと強く思いました。(参加後レポートより)
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 高萩校(横浜キャンパス) 全学年
横浜キャンパス生徒 1~3学年20名