学校のすぐ近くにある柏駅西口郵便局を訪問しました。局長さんからさまざまなレクチャーを受けながら、業務カウンターの中に入れていただき、働く局員の皆さんを裏側から観察するという貴重な体験をすることができました。
職場観察実施日:2014/9/29
計画・進捗
昨年度にも職場見学をお願いしたことがありました。その際、大変興味深いお話で、参加した生徒たちにも好評であったため、今年も実施をお願いしたところ、快諾していただけました。担当してくださった郵便局長の猪俣さんは、昨年度の当校の卒業式にもご参列くださるなど、学校の状況をよく知ってくださっているので、スムーズに当日を迎えることができました。
事前打合せ・事前学習
訪問に先立って、生徒たちは事前学習に取り組みました。郵便局に関する基礎的な知識は全員持ち合わせているはずなので、今回は企業紹介は省略し、すぐに事前ワークシートを記入して、質問してみたいことや特にしっかりと見てきてみたいことなどをまとめていきます。
また、前回の訪問時に郵便局長さんから名刺をいただき、今回はそのお返しができるようにと、各自お手製の名刺を準備しました。
当日の様子
9月29日、まずはご対応いただける猪俣局長さんとのご挨拶。予想通り、名刺を頂戴しましたので、生徒それぞれが名刺を交換しながら受け渡しのご指導をいただきました。
続いて郵便局業務紹介です。手紙や小包の郵便業務、郵便保険について、そして、ふるさと小包や新作切手などのお話でした。切手の中には、地元柏の記念切手や地元アイドルタレントの切手などもあり、生徒たちは興味深そうに話を聞いていました。
そして、普段局員さんたちが働いているカウンターの中に入れていただいて、業務を裏側から眺める「ジョブシャドウイング」の開始です。小包を届けに来るお客さんとの対応や、振込み業務をじっくりと観察します。中には、大量の硬貨を自動読み取り機にかけたり、札束を数えたりしている局員さんもいます。それらの様子を見ながら生徒たちは事前学習で準備していたことや思いついたことを局長さんに質問していきました。わずか30分程度の時間だったのですが、持参したワークシートはメモでいっぱいになっていました。
事後学習
職場観察終了後は校舎へ戻り、体験報告書を作成して、今回の訪問で学んだことや感じたこと、担当してくださった猪俣局長さんへのお礼の言葉などで、今日学んだことを振り返ります。以下は、生徒の報告書から。
「女性にやさしい職場で、子育てしながら働いている女性もいるということが印象に残りました。私もずっと働いていたいので、参考になりました。」
「局長さんは『英語をもっと勉強しておけばよかった』とお話されていたので、私も英語をがんばろうと思います」
「いろいろな業務を交代しながらやっていると聞いて、様々なことを覚えなければならない、大変な仕事なんだと感じました」
「こんなに色々なことをやっていると初めて知って驚きました」
生徒それぞれが、様々なことを学び取ったようでした。
また、後日、このとき作成した体験報告書と感謝状を持って、再び猪俣局長さんをお訪ねしました。局長さん、本当にお世話になりました。
所感・振り返り
今回の職場観察は、体験学習のない、ジョブシャドウイング(職場の様子を働く人たちの邪魔にならないように、こっそりと後ろから、影のように観察する)中心のものとなりました。熱心に説明してくれる猪俣局長さんのお話に、生徒たちは真剣に聞き入り、熱心に質問する姿勢が印象的でした。黙々と働く局員さんたちのすぐそばで緊張感が伝わってきたのかもしれません。真剣に緊張感を持って働く姿を見ることで、生徒たちの職業観育成に確実に訴えることができるという好例の職場見学でした。
協力者・生徒の声
協力者の声
柏駅西口郵便局
局長
猪俣 泰夫さん
生徒の声
渡辺 千尋さん
協力先名・URL
日本郵政株式会社
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 高萩校(柏キャンパス) 3年次生
女子3名