地域住民の移動の足となっている「東武鉄道柏駅」を訪問しました。鉄道関係の訪問は初めてで、駅員さんの勤務や駅構内の見学、拾得物管理、券売機などの見学を通じて、日常の移動の安全を守っていることの大切さなどを学びました。
職場観察実施日:2014/9/19
計画・進捗
2014年8月25日午後:趣旨説明と職場見学のお願いのため、東武鉄道柏駅を訪れました。小中学生の職場見学を実施しているということもあり、スケジュールを調整して後日高校生も受け入れていただけることなりました。
事前打合せ・事前学習
2014年9月19日4時限目:事前学習
東武鉄道柏駅について、まずは映像ビデオを見て東武柏駅の具体的な施設について学びました。東武柏駅は平野部で「スイッチバック」する、とても珍しい特徴のある駅だということを知り、生徒たちも興味感心を示していました。
当日の様子
2014年9月19日5・6時限目:職場見学
事前学習を終え、東武鉄道柏駅へと向かいました。職場見学の前に「東武鉄道」の会社の概要について、配布された資料をもとに説明していただきました。東武鉄道は、東武スカイツリーも運営している大きな会社だということを知り、生徒たちも興味を示していました。
次に、実際に駅構内と事務所内の見学を行いました。東武鉄道では、安全にお客様を運ぶことを最優先するため、様々な取組みを行っています。駅ホームでの落し物を拾うのには、「安全拾得器(マジックハンド)」で拾います。特に多いのは携帯電話、傘、帽子で、意外にも靴を落とすお客様も多いようです。また、車椅子での乗車の際には「車椅子乗車用スロープ」を利用して、乗車の補佐を行います。
ホームからは、「スイッチバック」のレールが見えました。ポイントの切り替えは昔は手作業だったそうですが、現在は全てコンピューターで管理・作動しています。
また、事務所内の見学では、電車の運行はすべてコンピューターで管理されており、遅延やトラブルをすぐに察知して、駅、運転手、車掌に連絡が来るそうです。その他、券売機の説明や落し物管理の説明を受けました。説明を担当していただいた駅員の方は大変気さくで、冗談を交えた丁寧な説明をしていただきました。
最後に、駅員の方に一人ずつお礼を述べて、集合写真を撮って今日の職場見学は終了となりました。
事後学習
今回の職場見学後に見学報告書を作成しました。職場見学で学んだことや感じたこと、お世話になった方へのメッセージなどを書きました。
(以下、生徒報告書からの抜粋)
「実際に線路に物が落ちたときに使うマジックハンドの体験ができてうれしかった」
「普段見ることのできない事務室やホームの設備を見せてもらえたのは感慨深かった」
「色々な職場見学に参加したが、勤務形態まで教えてもらえたのは初めてだった。特に48時間労働勤務には驚かされた」
「駅員の方が明るく面白く説明してくださったので、楽しく見学することができた」
「職場の雰囲気が明るく楽しそうだったのが印象的だった」
「普段利用している鉄道の職場見学は大変貴重な体験だった」
「この経験をこれからの学校生活や進路選択に活かしていければと思う」
所感・振り返り
鉄道の仕事というと、どこか堅苦しいイメージを抱いていた生徒が多かったのですが、今回の訪問を通じて、駅員の方々が生き生きと明るく元気に働いている姿がとても印象的でした。そして、わたしたちの移動の手段としての鉄道は、安全第一にお客様を運ぶための、日々様々な取組みを行っていることを垣間見ることができました。この職場観察を一つのきっかけとして、今後、生徒たちが自分の将来を考えるときの進路選択に活かせることになったことと思います。東武鉄道柏駅の駅員の皆さんには大変感謝いたします。貴重な体験を本当にありがとうございました。
協力者・生徒の声
協力者の声
日ごろ利用している駅の仕事を知って、少しでも興味を持ってもらえたらと思います。将来の仕事選びの一つとして考えてもらえたらと思います。
生徒の声
お忙しい中、貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。今回の見学にて、普段見ることができない設備や知らないことを教えていただき、とても勉強になりました。この経験を未来に活かして生きたいと思います。本当にありがとうございました。
協力先名・URL
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 高萩校(柏キャンパス) 1~3年次生
男子7名