パソコン関係への進路に進みたい生徒だけでなく、イラスト・音楽・デザインなどパソコン操作ができることの重要性を感じている生徒も多いので、松山ビジネスカレッジに協力していただきパソコン講座を実施することにしました。事前にパソコン関連の仕事について調べ学習を行い、当日はプログラミングの体験や設備の見学をしました。また、事後学習として授業の振り返りとお礼状の作成を行いました。
職場観察実施日:2014/10/28
計画・進捗
9月16日の始業式で、1・2年生に進路希望調査を行いました。その中で、パソコンに関する仕事をしたい生徒、デザインやゲームやイラスト、音楽に興味を持っており、パソコンを扱えなければならないと考えている生徒が複数いました。そのため、実際に普段のインターネット利用などではなく、職業としてパソコンを扱うことの実践例を体験しようと、松山ビジネスカレッジに授業体験のお願いをしました。
事前打合せ・事前学習
10月14日、ホームルームで事前にパソコン関係の仕事について、必要な資格や進路など調べ学習をすることにしました。そして10月21日、自宅でインターネットなどを活用して調べた内容を確認し、疑問点や質問事項をまとめました。
パソコン関係の資格はたくさんの種類があることなどが分かりました。また、専門学校で学べる内容について調べている生徒もいました。
当日の様子
10月28日、松山ビジネスカレッジに訪問し、プログラミング体験をしました。まずは、シューティングゲームのサンプル版を体験しました。マウスで操作するシンプルなゲームでしたが、ついつい夢中になって取り組んでしまいました。その後、「これを自分で入力して作る」と聞き、「そんなことができるの?」という驚きや「難しそう」といった声が聞かれました。
実際入力を始めると、普段あまり使うことのない記号がどこにあるのか分からなかったり、正しく入力したはずなのにうまく動かなかったり、苦戦を強いられました。しかし、先生に丁寧に教えていただき、敵を出現させたり、弾を撃てるようになったりと、少しずつサンプル版に近づいていきました。短い時間だったので途中で終わってしまったのですが、生徒からは「もっとやりたいね」という残念そうな声や、「面白かったけれど、これを一日やるのは大変そうだね」などの声が聞かれ、仕事としての苦労を少し感じることができたようです。
施設見学では、音楽関係に進みたい生徒が「Macもいっぱいある」と目を輝かせていました。
事後学習
体験授業を受けた感想を述べ、感謝の手紙を作成しました。「;」や「’」など、ふだんあまり使わない記号を出すのに苦労したこと、文字の大きさや改行など、小さな間違い一つでプログラミングがうまく動かないことに大変さを感じたこと、少しずつサンプル画面に近づいていくことの楽しさなどが感想としてあげられました。
また、お礼の手紙には、丁寧に教えていただいたことへの感謝の言葉や、「今後の進路選択に向けての参考になった」などと書かれていました。
所感・振り返り
今回はまずは興味を持ってもらうための体験授業で短時間だったため、生徒からは「もっとやりたかった」という声が多くあがりました。興味を持った生徒は、大学や専門学校のオープンキャンパスへ参加し、より深く体験してほしいと思います。また、音楽やデザインなどの分野とパソコンの関係性など、生徒それぞれの希望分野への発展も促していきたいです。
協力者・生徒の声
協力者の声
まだ17歳で将来のことを決めなければならないのはつらいかもしれない。でも、これからの長い人生、やりたいことをやらなければつまらない。人生を24時間に例えると、17歳というのはまだ朝の5時位。せめて、朝食を食べる時間までがんばってみようという気持ちを持ってほしい。
生徒の声
文字の大きさが違うだけでもプログラムができなかったりと、難しさや大変さを実感しました。でも、丁寧に教えていただいて、うまく動いた時はやりがいを感じました。今後の進路を考える上で、良い経験になりました。
協力先名・URL
学校法人 松山ビジネスカレッジ
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 養父校(松山キャンパス) 2年次生
男子4名、女子1名