2・3年生の生徒たちが愛媛県庁を訪問しました。普段立ち入ることができないような場所にまで案内していただき、様々な部署での仕事について説明を受けました。また、歴史ある庁舎についても知ることができ、自分たちの暮らす町について一層理解が深められました。ほとんどの生徒が県庁を訪れるのが初めてだったこともあり、興味深い時間となりました。
職場観察実施日:2014/9/10
計画・進捗
第一学院高等学校 松山キャンパスは、市役所や県庁近くの市の中心部にありますが、普段県庁に訪れる機会がほとんどありません。そこで県庁の仕事を知るため、職場観察を企画しました。普段知りうることができないような地域と深く関わる仕事について知り、知識を深める機会にしたいと考えました。広報の方に今回の趣旨を伝え、見学の予約を取っていただきました。
事前打合せ ・ 事前学習
9月10日(水)10時より事前学習を行いました。県庁を訪問するのが初めてという生徒が多かったので、県庁の仕事を穴埋め問題にして予備知識をつけました。ほとんどの生徒が「県庁は県政を行う」という抽象的な知識のみで、「愛のくにえひめ営業本部」や「えひめ国体推進局」など初めて耳にする部署があることに驚いていました。
また、「総務部も県税に関わる仕事になっているが、出納部との違いを知りたい」、「県庁職員は残業が多いと聞くが本当なのだろうか」など、様々な観点から質問事項を考えました。
当日の様子
9月10日(水)11時に愛媛県庁を訪問しました。まだ夏の暑さが残る中、エントランスに入ると床は一面大理石で、ひんやりとした空間でした。昭和4年に建てられたそうで、公衆電話や赤絨毯など至る所にレトロな雰囲気が漂う中、県庁の歴史についての説明を受けました。全国で3番目に古い庁舎にも関わらず、耐震工事の必要がないほど丈夫な造りで、装飾もステンドグラスやシャンデリアなど古代ギリシャ建築様式で格調の高さに驚きました。
また、普段訪れることのできない正庁(講堂)や貴賓室など県公式の特別な来賓をおもてなしする業務についても見学をさせていただき、説明を受けました。単に「役所」というイメージの強かった生徒たちにとっては、最も意外性のある業務内容だったようです。
熱心に説明をしてくださった担当の方に、仕事のやりがいなどの質問をさせていただき、有意義な時間となりました。
事後学習
県庁見学後、学んだり感じたりしたことをワークシートにまとめました。生徒の感想で多かったのが、その建物のすばらしさでした。県庁近くの学校に通学していてもそのすばらしさを知らなかった驚きと、自分たちが住む町の県庁の美しさに誇りを感じたようです。また、今まで知らなかった多くの業務があることを知り、県民のために働いている職員の方々への感謝の気持ちと社会貢献できる仕事のすばらしさも感じることができました。
ワークシート記入後には、お世話になった県庁の方々にお礼の手紙を書き、感謝の気持ちを伝えました。
所感 ・ 振り返り
県庁訪問を通じて地域に密着した仕事や公務員の仕事内容について知ることを目的としていましたが、県の公式来賓へのおもてなしの心など、訪問しなければ知らないようなことを多く学べました。おもてなしによって喜んでいただけることで感じるやりがいや、縁の下の力持ちとなり県民の為に多くの職員の方々が働く社会貢献としての役割など、働く意義も学ばせていただきました。今後も単に仕事内容を知るだけではなく、学びの多い職場見学を実施していきたいと思います。
協力者 ・ 生徒の声
協力者の声
県庁見学が初めてだという生徒さんがほとんどだったので、本館の格調高い歴史を知っていただく機会となり嬉しく思いました。熱心に見学をされ様々な質問をして頂き、ご案内させていただく立場としても共に楽しく過ごさせて頂くことができました。
生徒の声
初めて県庁の本館に入り、知事室や正庁など普段ニュースでしか目にしないような場所を見学させていただきました。戦時中は建物を墨で黒く塗り空襲を免れたという話を聞き、大変驚きました。また、たくさんの方々が様々な部署で働いてくださっていると知り、感謝の気持ちが湧きました。
協力先名・URL
愛媛県庁
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 養父校(松山キャンパス) 2・3年次生
男子7名、女子9名