スリランカから日本に留学しているディリニさんが来校されました。スリランカの文化について教えていただき、作ってきていただいたカレーを一緒に食べ、生徒たちは松山のことを紹介しました。実際英語を使うことで、苦手でも伝えたいという気持ちがあれば海外の人ともコミュニケーションが取れることを学びました。
しごと講話:2014/6/27
計画・進捗
スリランカで高校の先生をされていて、日本語の学習のため京都に留学しているディリニさんが、以前からの知人である松山キャンパスの職員を訪問しました。10月以降は松山で学習する予定とのことなので、スリランカの文化や学校の様子、スリランカでの先生の仕事について教えていただくと共に、これから暮らす松山の良さを伝えることにしました。
事前打合せ ・ 事前学習
6月20日、ディリニさんに英語で自己紹介をするために文章を考え、発表の練習をしました。自分の好きな物事が英語で何と言うのか調べることが楽しく、職員に発表を聞いてもらいに来る生徒もいました。また、別のクラスでは、日本や松山の海外と異なる部分を話し合い、英語で説明できるように練習しました。ポストや信号など自分たちが当たり前に思っていることが海外では大きく異なるなど、たくさんの発見がありました。
ディリニさんには、民族衣装をお召しいただくこと、スリランカの料理を持ってきていただくこと、スリランカの学校の写真を持ってきていただくことをお願いしました。
当日の様子
6月27日、まずは英語があまり得意でない生徒のクラスに来ていただきました。苦手ながらも一生懸命練習しておいた自己紹介を緊張しながら行った後、スライドを見ながらスリランカの学校の様子を学びました。日本と異なることがとても多く驚きました。
次に、国語の授業を見ていただきました。ディリニさんがとても流暢に日本語を話されることに驚き、スリランカで大学に行く人はとても努力をしていて数ヵ国語が話せると聞いて、生徒たちは大変感心していました。また、自分たちの恵まれた環境に感謝の気持ちを持つことができました。
また、シンハラ語の練習をしました。日本語の五十音表と似た表を使って自分の名前を調べます。日本語に比べて文字が多く難しかったですが、動物のように見える字がかわいいと喜ぶ女子生徒もいました。
最後に、ディリニさんが作ってきてくれたカレーを試食しながら一緒にランチをとりました。
事後学習
7月2日、スリランカについて分かったことやディリニさんと話した感想などをまとめました。スリランカの高校で日本語が教えられていること、日本語を修得すると観光業などに就職できるので人気が高いことなど、今まで知らなかったスリランカという国に親しみがわいたようです。
また、一生懸命練習した英語が外国の人に通じたことはとても自信につながったようです。「実は当日、スリランカの民族衣装を意識した服装をしていた」という生徒もおり、みんなで当日の写真を確認してみたりもしました。
所感 ・ 振り返り
普段海外の人と接することがない生徒が多い為、上手くコミュニケーションがとれるか心配していましたが、ディリニさんが日本語も使いながら生徒と接してくださったため、すぐに緊張も解けて積極的に英語で話しかける姿が見られ、英語を使う自信につながったのではないかと思います。
また、海外での教育事情を学んだことで自分たちの恵まれた環境を知り、感謝の気持ちと努力しようという決意が芽生えたのではないかと思います。
協力者 ・ 生徒の声
<協力者の声>
日本の高校生と直接触れ合うことができて楽しかったです。生徒の皆さんが一生懸命練習してくださっていることが感じられ、うれしく思いました。日本での国語の授業が見られたことも勉強になりました。
<生徒の声>
シンハラ語での名前の書き方を教えてもらったのがうれしかったです。また、スリランカでは大学に行くのは2%の人だけで、とても大変だと聞き驚きました。自分も大学に行きたいと思っているので、努力しようと思いました。
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 養父校(松山キャンパス) 1~3年次生
男子16名、女子15名