日本弁理士会近畿支部が実施する『知的財産授業』を通じて、知的財産権の大切さを学ぶとともに、弁理士という仕事に触れてもらう機会を作る目的で企画した。当日は弁理士さんが実際に寸劇の形でトラブルを紹介してくださり、生徒たちも興味をもって聞くことができた。
しごと講話:2014/6/20
計画・進捗
特別講演において『知的財産権』について学ぶ。具体的には製品、商品の特許権、実用新案権、意匠権、商標権といった権利の概念を知り、
工業技術立国”日本”にとっての知的財産権の大切さを学習する。また、『知的財産』を守る”弁理士”という職業についての理解を深める。
事前打合せ ・ 事前学習
担当の方にお電話で問い合わせ、実施日時が6月20日(金)に決定。生徒たちに、より問題のリアルさを感じさせる講演をと思い、『特許権』に関するトラブルの現場を、4名の弁理士さんが寸劇の形で実演していただくものをお願いした。
当日の様子
6月20日、4名の弁理士さんが発明家のAさん、類似商品を販売したBさん、そして、A、Bさん両名をサポートする弁理士さん、という設定で寸劇講演がスタートした。発明は『おにぎりパック』の包装フィルムで、類似した商品が販売されていることから、問題が発生。その問題を解決するために弁理士さんが発明者への助言や紛争の調停に入るというもの。弁理士さんそれぞれの熱演により、次第に生徒たちも寸劇に引き込まれ、そのやり取りに思わず笑みを浮かべる生徒も多数見受けられた。
事後学習
終了後は生徒たちにアンケートと感想文を書いてもらった。
・特許権を取得するためには文章で説明する力も重要なポイントだということが分かりました。
・特許権の侵害が特許を申請・認定された際の請求の範囲内容によることが分かりました。
・『弁理士』という職業を初めて知りました。今後、自分も発明やデザインに関わる仕事に就くかもしれないので、今回学んだことをしっかり考えたいです。
・発明者が苦労して得た功績を他者が横取りしないために知的財産権はとても大切だと思いました。アイデア次第で年齢に関係なく、特許を取得することが出来ることを知りました。
所感 ・ 振り返り
普段あまりなじみのない分野についての話だったかもしれないが、寸劇ということもあり、生徒たちも興味を持って聞けたと思う。初めて弁理士という職業を知った生徒もいた。終了後おもしろかったという声も聞かれた。今後も定期的に機会をつくりたい。
協力者 ・ 生徒の声
<協力者の声>
今回の知財授業では、寸劇を通して、特許制度の概要および特許権の活用について、学んでいただきました。
中にはかなり高度な内容もありましたが、生徒の皆さんには熱心に聴いてもらえましたし、寸劇の中での質問にもきちんと答えてもらうことができました。今回の知財授業によって特許制度と弁理士の仕事について、少しでも理解を深めてくれれば嬉しい限りです。
<生徒の声>
ものすごく細かい部分が同じだけで、特許権侵害になったり、内容が少し違うだけで、侵害してなかったり、とても難しいことだと思いました。講演内容がとても興味深く、分かりやすかったので、とても勉強になりました。ありがとうございます。
協力先名・URL
日本弁理士協会 近畿支部
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 養父校(京都キャンパス)
男子20名、女子18名