JR常磐線の馬橋駅に近い印刷会社、「株式会社丸三房印刷」さんに訪れました。印刷業務のメインは、学習参考書や問題集ということで、日ごろの勉強で馴染んでいる書籍がどのような手順で作られているのかを見学してきました。
職場観察実施日:2014/2/12
計画・進捗
職員との繋がりから、株式会社丸三房印刷さんに趣旨を説明し、専務さんに職場観察の依頼に行きました。生徒に、本格的な業務用印刷機がゴウゴウと音を立てながら印刷している様子、その中で働く職人さんたちの様子を見せたい、とお願いしたところ、快く受け入れていただきました。専務さんがおっしゃるには、いわゆる「3K職場」であるとのことでしたが、その現場が生徒たちの目にどう映るか、その実際の姿を見せていただくことになりました。
事前打合せ ・ 事前学習
2月12日、職場訪問当日、生徒たちは早朝から校舎に集まり、事前学習をしました。担当の職員から、株式会社丸三房印刷さんの会社概要や仕事内容などの説明を受けた後、事前ワークシートに取り組み、自己紹介文の作成や聞いてみたいことなどをまとめる作業を行いました。
当日の様子
2月12日、会社に到着すると、会議室に通されました。そこで、専務さんから全国の中学・高校や学習塾から注文を受け、年間に300万~500万冊の教材類を印刷しているなどの会社概要の説明を受け、早速、現場を見学させていただきました。
最初は、パソコンを使った紙面のレイアウトの現場、続いて、AO版という大きな印刷原本を作る機械について説明を受けました。
その後、いよいよ、印刷機を見学に、工場へ向かいます。そこでは観光バスほどの大きさのある印刷機が4台、ゴウゴウと音をとどろかせながら動いていました。専務さんの説明の言葉も聞き取りにくいほどの轟音の中で、印刷の過程を見学しました。
続いて、製本現場の見学です。まずは手作業で印刷されたばかりの本のページを順番に機械にセットしていきます。すると、機械が一枚いちまいを抜き取りながらベルトコンベアに流れていって、1冊の本の形になっていきます。最後に表紙が付けられると、1冊の本が完成します。印刷部数が多いとこのような工程を踏みますが、少ない部数の書籍については、職人さんがほとんど手作業で製本していきます。てきぱきと手馴れた様子で丹念に製本していく様子に、生徒たちは感心しながら眺めていました。
事後学習
一通りの見学が終了すると、再び会議室にもどって、今度は、生徒からの質問コーナーです。
「仕事のやりがいはどんなことですか?」という問いには、「全国の学校から注文を受けていますが、中には納期までとても短い時間しかない場合がある。そんな時でも納期が遅れると、その教材を使って学習するこどもたちが困るだろうと思って、しっかり納期に間に合わせて納品できた時には、プライドが満たされ、満足感があります。」との答えでした。
その後、校舎に戻り、それぞれが今回の見学・体験の感想をワークシートの形にまとめました。
生徒の感想には、「あんなに大量の紙を見たことがなくて驚いた」、「3Kの職場とは聞いていたけれど、実際はものすごく清潔で、整理がされていて、とても良い環境だと思った」、「営業する上で相手の気持ちを汲んで人の話を理解することが大切だと学んだ」、「お客様の希望をかなえられなくても、それを考える力が大切という言葉が印象に残っています」などがありました。
所感 ・ 振り返り
今回の見学では、まず何より轟音のとどろく工場の中で、黙々と仕事に取り組む職人さんたちの姿が印象的でした。「3K」と言われる職場だという話でしたが、それぞれの仕事の分担が明確になされていて、一人ひとりが自信をもって仕事をしているという思いがひしひしと感じられました。
そんな姿を見た生徒たちは、それぞれの職業観に少なからず影響をあたえられたのではないかと思います。今回の参加者のみならず、他の生徒にも、そんな姿を見せたいと切に思うことができました。
株式会社丸三房印刷の皆さん、お忙しい中をわざわざ時間を割いてご対応いただきまして、ありがとうございました。
生徒の声
須鎌 大平さん
協力先名・URL
株式会社丸三房印刷
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 高萩校(柏キャンパス) 1・2年次生
男子5名、引率1名