山梨県では古くから水晶が産出され、その水晶などの研磨や加工などの仕事が盛んでした。以前より地域の方々との交流をはかる機会を大切にしたいと考えていて、また、生徒の進路決定の参考になればとの思いもあり、今回の職場観察・体験を実施しました。参加した生徒は職人さんたちのお話から、ものづくりへの情熱や仕事に対する姿勢を学んだようです。
職場観察実施日:2014/1/31
計画・進捗
昨年10月、甲府キャンパスの近くに山梨県立宝石美術専門学校附属ジュエリーミュージアムが開館しました。ミュージアムの見学の他、職人の方々の実演見学や宝飾品加工が体験できます。今回、宝飾品に興味のある生徒だけでなく、進路の選択肢の一つとして、地場産業の宝飾品の職場観察・体験を希望する生徒が参加しました。
事前打合せ ・ 事前学習
職場観察・体験の依頼をした際に、若い職人の方々の作品や活動が紹介された冊子・パンフレットをいただきました。当日1月31日の出発前に、どのような施設なのかを下調べし、質問事項などを話し合いました。
当日の様子
1月31日、まず学芸員の方にミュージアムの案内をしていただきました。山梨がジュエリーの一大産地に至った経緯や、一つのジュエリーが完成する工程などの説明を受けました。生徒たちは学芸員の方の説明にうなずきながら、水晶の原石などを真剣に見ていました。
また、実演工房では貴金属加工、研磨、彫刻の作業を見学し、「一人前になるにはどの位かかるのですか?」など、職人の方々に進んで質問をしている姿も見られました。
最後に、体験工房にて原石の研磨体験をしました。生徒からは、「見ていると簡単そうなのに難しい」、「デザインの勉強も必要ですか?」といった職人さんたちとの会話も聞かれ、職業として興味が湧いてきたようです。また、会話を通して、地域を盛り上げていこうという職人さんたちの仕事への情熱を感じ取ることができたようです。
事後学習
職場観察・体験後、それぞれの感想や気づきを話し合いました。「地元で活躍できる仕事ということで興味ができた。」、「とても楽しい研磨体験だった。今度は貴金属加工などの体験もしてみたい。」、「職人の方が自分の仕事に誇りを持っている様子が伝わってきた。」など、とても良い刺激となったようです。
所感 ・ 振り返り
きれいで憧れの対象だったジュエリーを生み出している現場を体験したことで、職業としてより身近に感じることができました。これからもこのような機会を設けて、地域の方々とふれあい、生徒に学びの場を増やしていきたいと思います。
生徒の声
普段、ただ「きれいだな。」「欲しいなあ。」と思いながら見るだけだったものがそれをデザインし、形作っているさまざまな人たちの仕事が産んだものだとわかり、感動しました。
生徒名: 左:三浦 璃紗さん 右:後藤 知世さん
協力先名・URL
山梨ジュエリーミュージアム
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 高萩校(甲府キャンパス) 2・3年次生
女子2名