熊本キャンパスの近くにある熊本城について「地域探求」授業にて調べ学習をしていたこともあり、関連付けて実施することができた。依頼に快く承諾してくださり、施設の設備の中でもこだわったところやガイドの仕事で大変なところなどについてもお話していただいた。参加した生徒も歴史が好きな生徒が多く、楽しみながら職場見学を行うことができた。
職場観察実施日:2013/12/4
計画・進捗
授業の一環で校舎周辺の観光施設や熊本城について調べていた。その際に気になった施設の一つが、今回計画した「湧々座」である。熊本城など熊本の歴史を体験することのできる施設であることは調べて分かったが、詳細が分からず生徒は大変興味を抱いている様子であった。そこで、新入生も増えた1年生を対象に、施設見学を中心に計画をした。近隣中学校の職場体験も行っている施設であるため、依頼すると快く引き受けてくださった。
事前打合せ ・ 事前学習
事前学習において、まず今回訪れる「湧々座」がどのような施設なのか、そしてどのような設備が整っているのか、どのようなアトラクションがあるのかなどの調べ学習を、パンフレットやインターネットを用いて行った。少しでも興味をわかせるような学習を行った。
当日の様子
12月4日、職場観察が初めての生徒が多数だったこともあり、何をしにいくのか、何をポイントに見るのかなどの話をした。
施設に到着すると、生徒たちは大変緊張した面持ちで、担当の光永様がおもしろくお話をしていただいているのにもなかなか反応できない様子であった。しかし、実際に設置してあるアトラクションやパネルなどを目にすると、「実は私、歴史がすきなんだよ!」などの声を発していた。
また、当時の城下町なりきり体験コーナーでは、積極的に用意してある着物を着てみたり、かご担ぎ・籠乗り体験をしてみたりと、終始興奮状態の生徒たちであった。また、歴史が好きな生徒に関しては、自分から質問する様子もうかがえた。
次に、熊本城の強さを題材にしたバーチャル映像を鑑賞した。普段熊本城を外から見ているものとは違って、空からの角度や詳しい熊本城内のつくりなどについても知ることができたようだ。鑑賞後、光永様から、「このバーチャル映像の完成までは2年かかっています。実際の映像とパソコンを利用してより分かりやすくバーチャルに見立てることが非常に難しかったです。またナレーションもスラムダンクで有名な声優の方に行っていただく等、東京のスタジオで行ったのですよ」というお話があり、生徒は非常に驚いた表情を見せていた。また、映像や声優に興味のある生徒は鑑賞したバーチャル映像にかなり感銘を受けた様子であった。
次に、生徒も楽しみにしていたライブ上映を見せていただくことになった。これはお客様参加型の演劇で、生徒も楽しそうに参加していた。
事後学習
12月4日 職場観察終了後、校舎に戻り、興奮状態で感想などをワークシートにまとめ、お礼状を作成した。文化体験施設での体験も心に残っていたようだが、その他に、ガイドの方が自分で外国語を勉強してお仕事に活かしていらっしゃることに驚いたとの声をまとめた生徒が多くいた。
12月18日 新聞作成にとりかかった。まずはどのようなネタを記事にするのかを整理するために、ワークシートにまとめたり、友達同士で話し合ったりする姿が見られた。
所感 ・ 振り返り
事前学習において、施設の概要やその日行われる予定の演劇についてインターネットやパンフレットを用いて学習していたこともあり、実際の見学では生徒たちの喜ぶ姿が見られた。また、歴史が好きな生徒が多かったこともあり、普段触れることの少ない施設の見学は刺激的だったようである。ただ、職場観察が初めての生徒も多かったため、施設見学を楽しむことに重点をおいてしまい、ガイドさんの観察ということにもう少し特化する必要があったように思える。
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 養父校(熊本キャンパス) 1年
男子2名、女子4名