第一学院高校で行っている地域宣伝隊(地域の歴史や風土、お店、名物などを調べ、マップを作成し、全国のキャンパスで共有していく授業)の活動として、地域の行事に積極的に参加したいという声が生徒から上がりました。
東北三大夏祭りの一つ、秋田竿燈は秋田の大イベントです。今回は竿燈まつりに携わって秋田を盛り上げようと運営ボランティアに参加しました。
計画・進捗
秋田を代表する夏祭り「竿燈まつり」を、地域の行事としてより身近に感じられるようにするにはどうしたらいいのか、秋田市竿燈まつり実行委員会に相談したところ、ぜひ昼竿燈(竿燈妙議会)の運営補助をお願いしたいとのご返答をいただきました。自分たちの手で運営し、観客の皆さんとともに喜びを味わいたいという想いで計画を進めました。
竿燈妙技会は8月4日から6日までの3日間、秋田市中心部エリアなかいちで開催されます。6万人以上の人出が予想される大イベントです。
事前打合せ ・ 事前学習
秋田市竿燈まつり実行委員会との打ち合わせの中で、全スケジュールに参加してほしいというご要望と、当日はスタッフ用のオレンジ色のTシャツを着て活動するので非常に目立つことや、観客の方々に対しての目配り、気配りが必要であるなどのお話がありました。それらを踏まえた上で、4名の参加が決まりました。
当日の様子
初日の8月4日朝9時、梅雨もあけ太陽は元気です。気温はもう30度、会場は熱気に溢れています。担当は案内所でのパンフレット販売と麦茶サービス、そして、場内整理です。開始時間には妙技会出場者や応援の方、そして観光客でいっぱいになりました。発表によると、この日会場を訪れた人は前年より多い3万人。スタッフは私たちと大学生の計6名です。
最初は何をどうしたらいいのかわからず戸惑う場面もありましたが、実行委員会の方々の指示のもと、汗だくになりながら、大きな声でにこやかに会場を動き回りました。途中、「竿燈体験会」では参加証明書を手渡す重要な役目もありました。そして、3日目。太陽も少し元気がなくなってきた頃、妙技会は決勝戦です。緊迫した演技を目の前で見られるという、スタッフならではの役得もありました。妙技会は無事終了。たくさんの人に感謝され、真っ黒に日に焼けた笑顔がそこにありました。
事後学習
後日、実行委員会の方から、「高校生が3日間続けて参加してくれたのは初めて。君たちのおかげで竿燈妙技会が無事に終わった。とても感謝している」とおっしゃっていただきました。また、“ミスター竿燈祭り”として有名な夜竿燈の司会役を務める小国輝也さんからも、「来年もぜひ参加してほしい」とのお話がありました。生徒から、「運営は大変で疲れましたが、3日間でなんと3,000人以上の方とお話できてよかったです。勇気を持つことができました」という感想が聞かれました。
所感 ・ 振り返り
憧れの竿燈祭りで、責任を持って運営する機会を持つことができたのはとても幸福なことだと思います。また、多数の観客やスタッフの喜ぶ顔が見られたのもうれしい体験です。このような機会を与えていただいた秋田コンベンション協会、秋田市竿燈まつり実行委員会、秋田市観光物産課の皆さん、そして竿燈を守り続ける秋田市竿燈会の皆さん、ありがとうございました。来年は夜竿燈にもボランティアで参加したいと思っています。
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 高萩校(秋田キャンパス)
男子1名、女子3名