結婚式場の職場観察を通じて、ウエディングプランナーの仕事を知り、やりがいや苦労を学びました。また、接客においての心構えなど、プロフェッショナルな面に触れられて、今後の学習や行動に対する刺激を受けました。
職場観察:2013/9/25
計画・進捗
2年前から将来の夢としてウエディングプランナーを考えている3年生の生徒がいるため、昨年の冬から結婚式場の見学受け入れ先を探し始めました。女子生徒の参加希望の多さから、結婚式への憧れの強さを垣間見ることができました。しかし単に「式場を見てみたい」という生徒の参加ではなく、ウエディング関係を第一志望に、また、関連のあるホテル系や美容エステ系の志望生徒を対象とし、将来の仕事への具体的道筋を考えてもらうと同時に、今後の高校生活の充実を図ることを目的としました。
事前打合せ ・ 事前学習
9月25日12時から事前学習を実施。グッドウエディングアワードというプランナー事例コンテストのパンフレットを読み、期待度を高めつつプランニングという仕事について学びました。また、各自、結婚式に関する経験と今回の目的を発表しました。結婚式参列経験者は6名中2名と少ない中、3年生からリーダーを決めて、始めの挨拶や最後のお礼の言葉など、学校代表として話す練習をしました。
当日の様子
9月25日13時より職場観察開始。支配人の方が案内してくださり、結婚相談ブース・衣裳部屋・待合室・チャペル・エステコーナーと、相談から結婚式当日までの新郎新婦の疑似体験をしました。プランナー志望がいるということを事前にお伝えしていたので、どういうことに注意して新郎新婦を幸せな夫婦へと導くのか、プロの視点からの説明を受けることができました。
13時30分、披露宴会場でお話を聞きます。会場のテーブルに座り、入場時の音楽や照明などの演出を拝見しました。きれいな式場であることはもちろんですが、一番感動したのは、家族や親族・友人などの絆が深まるような式を創り上げる「想い」です。病気で参列できなかった親族のために、自ら自宅へ赴き、写真を撮りに行った話や、サプライズでカナダのご両親とスカイプ中継する実例などに、生徒たちは感動していました。生徒には、「人とのつながりと、今しかない時を大切に」と心のこもった言葉を頂きました。「楽しい仕事ですよ」と笑顔で話し、出口で最後まで見送ってくださった支配人。生徒は「支配人はあれほど気を遣うことができて丁寧で頭が回る方でした。とても輝いて見えました」と感想を述べていました。
事後学習
9月25日14時、帰り道ではみな終始笑顔で、「良かったね、幸せを分けてもらえたね」と興奮さめやらない様子。チャペルの雰囲気とそこで聞いた話に感動して、泣いてしまった生徒もいたようです。また、代表になった生徒は、初めは嫌がっていたのですが、立派に自分の想いや感謝の気持ちを話すことができ、「ありったけの力を使って、本当に頑張ったよ」と充実した顔をしていました。
気持ちが熱い間に事後指導を実施。感想文には、生徒全員が記入欄いっぱいに、感動したことやプロの仕事への賛辞、これからの想いなどが書かれていました。自分もいつか幸せな新婦になりたいという想いと、そんな幸せな人を作り出せる大人になって仕事をしたいという両方の立場で夢を語っていました。
所感 ・ 振り返り
引率職員も幸せな結婚式をプロデュースするという仕事に感心しました。仕事を通じて輝いている大人を見て、参加者全員が刺激を受けることができました。事後指導の際に、お礼に行く予定であると話すと、自発的に「一緒にいきたい」という生徒が出て、今回の職場観察が成功であったことがよくわかりました。
協力者・生徒の声
<生徒の声>
初めて見ること聞くことが沢山あってとても感動し、結婚への憧れも強くなりました。最幸の一日、2人のこれからのために多くの人が考え、動いていることがわかりました。プランナーはやりがいもあって本当に素敵な仕事だなと思いました。人と時間を大切に、自分から変わっていこうと思いました。いろんなことを見て感じて、素敵な大人になりたいです。そして最高の自分に出会えると良いなと思います。
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 高萩校(千葉キャンパス) 2~3年次生
女子6名