今回は生徒たちに、社会の一員として貢献することの大切さを感じてもらいたいことから、柏駅前の「献血ルーム」を訪問させていただきました。赤十字血液センター柏出張所の伊藤所長と事前打ち合わせを行い、所長さんの方からも献血を広く知ってもらいたいということや、世間の人々に献血を広める活動を知ってもらいたいことを伺いました。参加生徒は献血をし、職場観察、そして献血呼びかけ活動をすることになりました。ボランティア活動を含んだ職場観察となり、多くの学ぶ点がある機会となりました。
職場観察実施日:2013/5/29
計画・進捗
社会貢献を考えることを目的とし、赤十字血液センター柏出張所を訪問しました。実際に献血をしながらの血液センターでの職場観察と、献血呼びかけの広報活動体験を行いました。参加した生徒たちは、献血に対する理解と重要性を深めると共に、身近にできるボランティアとして献血をとらえ、これからは各々が中心となって献血活動を広めていきたいと感じることができました。社会の役に立つ活動に取り組むことで、生き生きと自信に満ちた姿を見ることができました。
事前打合せ ・ 事前学習
5月29日、訪問前に事前学習を行いました。今回参加する4人は、医療関係の仕事やボランティア活動に興味のある生徒たちです。まずは献血に行ったことや行こうとしたことはあるかと質問をしてみました。4人中1人の生徒が友達と行ったことがあるとのことから、その時の話をしてもらいました。その他、事前に聞いてみたい質問等を考え、挨拶と自己紹介の練習をしました。
当日の様子
5月29日午後、赤十字血液センター柏出張所を訪問しました。まずは献血について学びました。所長さんにご説明いただき、高校生含めて若者の献血協力が減少していることが問題になっていると伺いました。その後はいよいよ献血です。しかし、実際献血を受けるまでにはいくつかの検査があります。血圧を測ったり、医師の問診を受けたり、血液検査をしたり。残念ながら気持ちがあっても、献血まで辿り着けなかった生徒もいました。
事後学習
6月5日午後、事後指導として、感想ならびにお世話になった方へのメッセージ作成を行いました。「献血をした後、少しぐったりしたけれど、良いことをしたという自覚が持てた。」という声や、
「毎日献血の呼びかけをされていることが印象に残り、すごいと感じました。」「これからより多くの人たちに、献血をしてもらえるように僕たちも呼びかけをがんばります。」という感想が出ました。そして後日、感謝状を持参し、伊藤所長を訪問しました。家族や友達にも献血を広めたいという気持ちを伝え、また訪問することを約束してきました。
所感 ・ 振り返り
今回の職場観察は、社会に貢献する大切さを実感することを目的としていました。献血ルームという医療現場で働く医師や看護師さんの動きを観察することはもちろん、他者の為に自分ができることを考える良い機会になったと思います。検査の結果によって献血ができずに落ち込む生徒に対して、「献血をすることだけがすべてではない。多くの人が献血をしてくれるように呼びかけをがんばることも大きな貢献だよ。」と所長さんにお声掛けいただいたことが印象に残りました。今後は一人ひとりが自分にできることを考え、実行に移していけるよう、引き続きサポートしていきたいと思います。
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 高萩校(柏キャンパス) 2・3年次生
男子1名、女子3名