日本が誇る世界的指揮者、小澤征爾氏が水戸芸術館の新館長に就任し、水戸市の文化意識がより一層高まっている。本プロジェクトはアーティスト日比野克彦プロデュースによる、朝顔の栽培や種の交換を通じて人と地域をつなげるという主旨で行われている活動である。春の苗植え、夏の栽培、秋の収穫、と他地域同士や人と人の想いを共有し、つなげていく。地域への貢献度が高いボランティアとして生徒に紹介することとなった。
ボランティア実施日:2013/6/2
計画・進捗
ボランティアに対するモチベーションの高い生徒たちに自主的に参加してもらう趣旨で、掲示物・配布物・参加申し込み名簿を作成。始業式、ホームルームで告知。生徒間で「おもしろそう」「やってみたい」と広がっていった。
事前打合せ ・ 事前学習
プロジェクトの理念や実施内容、当日の服装、日比野克彦氏について参加生徒に説明。引率職員もボランティアの一員であって、参加者として生徒と同等の立場で参加すると伝える。当日は自分たちで主催者の話を聞き、動くことが大切だと伝える。
当日の様子
6月2日(日)10:00~17:00朝顔の苗植え、ロープ張り、種の個包装、ウッドデッキのペインティング等、普段の生活では出来ない体験に、生徒たちのモチベーションは高まっていた。また、オープニングで「被災の影響で近年はメイン会場で実施できなかったが、今回はメイン会場での実施。以前とは違い、風化させてはいけない震災の記憶も追加されている。何かができないか、人と地域がつながっていく」と日比野氏が話しており、「地域に生き、生かされている市民の1人」ということを更に認識することができた様子。「自分たちが住む町に、自分たちが参画していく」という使命感を持てたと思う。
事後学習
6月5日(水)15:00、ボランティアの振り返りを実施し、一言ずつ感想を述べ合う。今後の流れを説明した。今回のボランティアの様子を模造紙にまとめ、他の生徒たちにプレゼンテーションする予定。ボランティアでの学びや気づき、感想、これから生活に取り入れたいこと等を各自で考える。考えを持ち寄り、グループ発表か個人発表にするかなど、生徒たちで話し合いをした。7月に制作物が完成予定。
所感 ・ 振り返り
100名を超えるボランティアの数に圧倒されたが、主催者の想いをよく聞き、自分たちのできる仕事を見つけ、積極的に取り組むことができた。特に、朝顔の種を個包装する作業は、地味で細かい作業だったが、コツを覚え楽しみながら実践していた。以前にも水戸芸術館主催ボランティア「高校生ウィーク」に参加している実績があるので、「前にも参加した子だよね?」と生徒に声をかけてくれる大人が多くいた。気さくに「何をやっているの?」「どこの生徒?」とお話をしていただき、広い世代と会話をすることで視野が広がった様子。コミュニケーション力を培うことができた。
主催団体・参加者
私立 第一学院高等学校 高萩校(水戸キャンパス) 2年次生1名、3年次生8名
男子3名、女子6名